研究概要
デジタル化、SNSの浸透等により、これまで小さな「リスク」と思われていたことが瞬く間に世の中に広まり、企業の存在を揺るがしかねない事態に陥るような時代となっています。企業の持続的な経営を行う上で、リスクマネジメントは欠かせない重要な観点になっています。
企業広報戦略研究所では、東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センターの協力のもと、企業が取り組んでいる危機管理活動状況や、その課題を明らかにする「企業の危機管理に関する調査」を実施しました。同調査では併せて、危機発生時のコミュニケーションで留意すべき点を可視化するという目的のもと、メディア関係者を対象に、報道視点の危機対応のポイントについても明らかにする調査を実施しています。
分析にあたり、リスクマネジメント活動を数値化し、リスクマネジメントの“力”として評価することができる独自指標「リスクマネジメントペンタゴンモデル」を開発。「リーダーシップ力」「予見力」「回避力」「被害軽減力」「再発防止力」という5つの評価基準を設けて分析しています。
危機管理は全ての企業において共通のテーマで あり、今や“リスクマネジメントなくして企業の成長はありえない”とも言えます。広報の高度化や企業の発展に資する、リスクマネジメントに関する研究を今後も継続してまいります。