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企業広報戦略研究所(電通パブリックリレーションズ内)副所長の阪井完二と上席研究員の北見幸一は6月3日、新建新聞社 リスク対策.com主催のセミナー「風評被害がもたらす企業経営への影響と対処策」で、「危機管理における平時のレピュテーションマネジメント~企業の魅力度が風評に影響する~」をテーマに講演を行いました。

本セミナーは、風評被害がもたらす企業経営への影響を5つの講演から多角的に検証し、風評被害の抑止・予防策、また起きてしまった際の対応策をご紹介する目的で開催されました。


 

 

 

上席研究員の北見は、「風評被害とメディア」をテーマに、企業とメディアでは「重大な危機」と捉える事象にギャップがあることを示した上で、ソーシャルメディア時代における「企業の平時からのリスクマネジメント」の重要性や、リスクマネジメントにおける「予見力」の重要性を、当研究所がおこなった「危機管理力調査2015」のデータを示しながら訴えました。

なかでもソーシャルメディア関連のマネジメント活動において「自社にとって危機となりうるソーシャルメディア上の評判・風評を把握する仕組みを導入している」企業が19.9%にとどまっていることなど、今後取り組むべき活動について解説しました。

 

 

続いて登壇した副所長の阪井は、一般生活者が普段から企業に感じる「魅力」が有事の風評に影響するとし、企業の魅力を「商品的魅力」「人的魅力」「会社的魅力」の3つの観点から分析した「企業魅力度モデル」を紹介しました。スマホやSNSの発達によって変化してきている「魅力的でない、嫌われやすい会社」の特徴や、ネット上で「魅力的な会社3要素」について事例を踏まえながら講演をおこない、平時からの企業行動・レピュテーションマネジメントの重要性を解説しました。

その他にも、東京大学大学院情報学環 総合防災情報研究センター特任准教授 関谷 直也氏などの講演が行われました。

300名近い企業の危機管理・法務・経営企画・広報など多くの皆様に熱心にご聴講いただきました。
参加者の皆様、ありがとうございました。

会場

<ご参考>「企業の危機管理に関する調査」の結果はこちらからご覧いただけます。

https://www.dentsuprc.co.jp/csi/csi-outline/20150602.html