平成から令和へと時代が変わり、2019年も残りわずか。
世界的ビッグイベントが開催される2020年を目前に控えた2019年は、数々の新たな潮流が生まれています。
電通PRのアンテナ力とリサーチ力を駆使し、独自の視点から
「電通PRが選ぶ 2019 TREND REPORT」を作成しました。第2弾は「新時代の消費トレンド」です。
このトレンドレポートが、新しい時代を読み解く手掛かりとなれば幸いです。
はじめに
令和に見直すべき新たな価値基準の変遷
「令和」は時代を振り返り、また未来を見据えるひとつの転換点とも言える。古き良きものを再評価しつつ、一方で未来に達成するべきことを推し進めようとする意識が社会全体で共有されてきている。
人々の意識が大きく変わるタイミングにおいて、企業も様々なトライアルを進めている。
これにより、これまで埋もれていた、見逃されていた市場が大きく花開く可能性も高い。併せて街の環境も大きく変わっていくだろう。
来年以降に予定される国掛かりのイベントは、イベントそのもののみならずイベント後に残されるインフラ設備や規制変更などに目を向けるべきだ。その環境において自社がどう変化していかねばならないのかを先行して考えておく必要があろう。
これらマーケット変化のスピード感にいかに乗り遅れることなく対応できるか、各方面からのスピーディな情報収集と分析が今後の企業の成否を分けることになるだろう。
井口 理 TADASHI INOKUCHI
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TREND REPORT
ありがとう平成、行くぜ令和! 令和ウェルカム消費
2019年の忘れられない出来事、新元号。
平成31年はわずか4カ月だったが、その間は平成を振り返り、数々の平成特集が組まれ、皇族の歴史などに注目が集まった。
熊本県のJR豊肥線「平成駅」では、平成最後の日付と駅名が印字された入場券を購入したり、駅の看板前で記念撮影したりする人が集まった。
一方、新元号発表の数時間後には、企業が街やネットで自社商品をPRする場面も・・・。 スピードの時代を感じさせた。
新たな時代を迎え、AIやIoTなどを活用した、これまでにないようなサービスや商品も注目される。
特定の拠点にとどまらず、各地を移動しながら暮らす「アドレスホッパー」というライフスタイルが、世界で広がっている。
ネット環境さえあれば、時間や場所に縛られることなく生活することが可能だ。こうした動きをとらえて、国内でも月額定額で複数の宿泊施設を利用し放題の不動産サービスも登場している。地方の活性化も期待できる。
ぷるぷる、ごくごく。 ぞくぞく誕生! 令和時代の紅茶ブーム
これまでコーヒーの影に隠れて、少々影が薄い存在だった「紅茶」。2019年は、その紅茶に光が当たった。
若い女性たちは、タピオカミルクティー店で紅茶のおいしさと出会い、チーズとお茶を 組み合わせた新感覚デザートドリンクも登場。紅茶の魅力にみんなが気づき始めた年だ。
RTD市場ではクラフト系ペット紅茶が女性の支持を集めた。
コーヒーと比べて、RTD市場ではマイナーカテゴリーだった紅茶だが、今後飲みやすくて飲み飽きないおいしさの紅茶が増えれば、市場は拡大するかもしれない。
2019年には、タピオカブームが再来。「タピる」「#タピ活」という新たな流行語も出現。新店がオープンすると5時間待ちの行列ができることも珍しくない。香り高い紅茶を使ったタピオカミルクティーは、日本の女性たちに新しい紅茶体験をもたらした。
BEYOND 2020 未来都市TOKYO、はじまる
東京は今「2020」というマイルストーンに向け、変貌の真っただ中。タワーマンション、エリア開発という文字をニュースで見ない日はない。
特に変貌著しいのが、渋谷エリアやベイエリア。特に大会後、広大な選手村跡地に官民一体開発によって誕生するベイエリアタウンは、都市生活の新たなフラッグシップになると注目されている。
都心に働く人、暮らす人は、日々変わっていく街の姿に新しい東京の未来を感じている。
また、2025年に万博を控えた大阪も注目を集めている。
東京の鉄道アクセス競争が過熱している。令和2年には、JR山手線・京浜東北線の高輪ゲートウェイ駅と、東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅が暫定開業を予定。東京都は銀座地区と築地市場跡地、晴海・勝どき地区を経由する新しい地下鉄路線を整備する方針を固めた。
電通PRが選ぶ 2019 TREND REPORT 編集チーム | |
細田 知美 TOMOMI HOSODA ビジネス開発局 |
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柏木 政彦 MASAHIKO KASHIWAGI |
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渡邊 悠紀 YUKI WATANABE |
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小倉 真由子 MAYUKO OGURA |
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中沢 麻衣 MAI NAKAZAWA |
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