日本広報学会第14回研究発表大会

■ 会期:2008年10月25日(土)12:00~20:00、 26日(日) 9:00~16:50
■ 北海道大学学術交流会館

日本広報学会第14回研究発表大会で、当社営業戦略室CSR推進部部長 江間直美が、自由論題(環境・CSR・消費者)部門で、「環境報道と感性報道-五感訴求は客観報道を補うか-」と題した発表をいたしました。
http://jsccs.jp/info/news.html#1

報道に<五感>訴求を加えることで、受け手側にとってよりリアリティーが感じられる報道になるという研究発表です。
※<五感>とは、触覚、嗅覚、聴覚、味覚、視覚を指します。

報道表現として、客観性の高い数値データのほかに、主観性の高い<五感>表現を取り入ること、また、報道手法としても、
<五感>を刺激することで、報道の可能性はより広がるとの意見です。(すでに、広告表現で、動く広告(視覚)、匂う広告(嗅覚)などが取り入れられています。)

地球環境問題への理解促進には想像力が不可欠で、環境報道においても、受け手側に、
地球の裏側で何が起こっているのかとの考えをめぐらせる力が必要になるため、写真を使って視覚的に訴求するなどの<五感>の刺激が重要なポイントになります。

本発表の場となった分科会には、広報・広告関係者、大学関係者、企業の広報担当者など多くの聴講者が集まり、
<五感>は、PRコンセプトとしてとても重要との自由闊達な議論がなされ、進行役を担われた豊橋創造大学情報ビジネス学部 キャリアデザイン学科の川北眞紀子准教授からも「非常に面白い領域」との講評をいただきました。

また、続いて、株式会社電通 電通総研 コミュニケーション・ラボ リサーチ・ディレクターの馬渡一浩氏より、「レピュテーションリスク予測に向けたWebデータ活用方法」についての発表がなされました。
レピュテーションはアンコントローラブルなものだが、世の中の気になることをウォッチし、要注意事項を洗い出し、注目すべき事象を
見ておくことが大事である。先手のプロアクティブなレピュテーションマネジメントが必要だとの発表を行いました。