株式会社 電通パブリックリレーションズ(代表取締役社長執行役員:近見 竹彦、本社:東京都中央区、以下電通PR)は、国際PR協会(本部:ロンドン)が主催するPRの業界賞「ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス」(GWA)を3部門で受賞しました。

 受賞したのは、電通ヤング&ルビカム株式会社(代表取締役社長:猪瀬 洋一、本社:東京都港区、以下電通Y&R)とともに株式会社ドール(代表取締役社長 渡辺 陽介、本社:東京都千代田区、以下ドール)のために取り組んだ「Dole: The “Wearable_Banana” (ウェアラブルバナナ)」と、電通PRが出版した英文のPRガイド『Communicating: A Guide to PR in Japan』(エントリー名:「COM-MUNI-CAT-ING」)です。今年、日本からエントリーしてGWAを受賞したのは、この3件のエントリーのみです。

 1990年に創設され、今年で24回目となったGWAには30のカテゴリーがあり、それぞれのカテゴリーはさらに、エージェンシーとインハウスのカテゴリーに分かれています。今年は447件が世界各国からエントリーされ、50件のエントリーが受賞しました。エントリーされたキャンペーンは、世界から選ばれた18人の審査員の他に、国連のパネルによっても審査され、国連の目的や理想に最も見合った事例には国連賞が贈られます。全てのカテゴリーにおける受賞者の中から選ばれるグランプリの発表は、9月28日にヨハネスブルクで開催されるIPRAワールド・コングレスの期間中に発表されます。


<受賞概要>

「Dole: The “Wearable_Banana” (ウェアラブルバナナ)」
クライアント:ドール
エントリー会社:電通Y&R、電通PR
受賞カテゴリー:スポンサーシップ(エージェンシー)、イベント・マネジメント(エージェンシー)

「COM-MUNI-CAT-ING」(コミュニケーティング)
エントリー会社:電通PR
受賞カテゴリー:パブリケーションズ(インハウス)

 

<受賞エントリーの内容> 

Dole: The “Wearable_Banana” (ウェアラブルバナナ)」

wearable_banana (2) 2008年から東京マラソンに協賛している株式会社ドールは、ランナーを応援するために毎年約96,000本のバナナをランナーに無償提供しています。協賛を始めて8年目を迎えた「東京マラソン2015」では、バナナの無償提供に加え、世界中で普及が広がるウェアラブルデバイスに着目した、世界初“食べられるウェアラブルデバイス”、「ウェアラブルバナナ(Wearable_Banana)」を開発し、ランナーを応援しました。

「ウェアラブルバナナ(Wearable_Banana)」は、完走タイム、心拍数、Twitterで取得した応援メッセージの他、東京マラソン2015コース内4カ所に設けられたドールの「極撰バナナ」摂取ポイントを表示するよう設計されました。またウェアラブルバナナが高い話題性を獲得することで、ドールバナナの認知拡大を図りました。

当日「ウェアラブルバナナ」を装着したランナーは見事東京マラソン2015を完走し、本キャンペーンは、国内の地上波テレビ番組や各種メディアだけでなく、ABC News、Wall Street Journal、Yahoo!、Huffington Post、Bloombergなど、海外のメディアでも報道されました。

<プロジェクト PR担当者>

電通Y&R  コミュニケーション・プランナー      布施 優樹

電通Y&R  第2アカウントプランニング局局長  山川 正一
電通Y&R  同アカウントディレクター            後藤 直子

電通PR    チーフPRプランナー                 井口 理
電通PR    PRプランナー                         谷本 直也
電通PR    PRプランナー                         國枝 至
電通PR    PRプランナー                         荒川 統子
電通PR    PRプランナー                         味方 勇人

 

 

COM-MUNI-CAT-ING」(コミュニケーティング)

Communicating 11988年に初版が発行されて以来、『Communicating: A Guide to PR in Japan』は、日本のPR事情を説明する唯一の英語の出版物となっています。今回GWAにエントリーされたのは、2014年10月に発行された第7版です。単にメディアのデータ集にとどまるのではなく、日本メディアの慣習、文化・社会背景、法令などが及ぼす日本固有のPR実務について、事例を交えて解説する内容となっています。

 今回は、第6版からデータをアップデートしただけではなく、新たにグローバル企業の日本における事例を取材・掲載し、日本版スチュワードシップ・コード、NISAなど、PRの実務に影響を及ぼす政府のガイダンスや制度の変化についても紹介しています。

また、デザイン面でも大幅な改訂を加えました。表紙の「COM-MUNI-CAT-ING」は「COMMUNICATING」という英単語を、音節を無視して改行しています。英語話者なら、その不自然さに注意を惹きつけられるであろうこのデザインは、日本では欧米のルールが通用しないということを示唆し、海外の企業が日本でPRを行う際には、日本の慣習や社会通念を理解する必要があるという、本書の内容を視覚的に表現しています。また、真っ白な上質紙にブラックの文字、プレーンなサンセリフの書体と余白の美、極めて抑制的に用いられた金赤とシルバー、日本語はまったく使用されていませんが、全体として日本のアイデンティティーを明確に打ち出したデザインとなっています。

<編集>
電通PR 編集長  藤井 京子
電通PR 編集   デイビッド・ジェームズ・ヴィッカーズ
電通PR 編集   吉田 桂
電通PR 編集   ティモシー・クーパー
電通PR 編集   高須 満理子

<制作・デザイン>
Eat Creative プロジェクト・マネージャー      中條 あや子
Eat Creative アート・ディレクター              アレックス・ソンダーレッガー

 

<国際PR協会ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス(GWA)について>

ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス(GWA)は、国際的なPRの業界団体である国際PR協会(設立:1955年、本部:ロンドン)が、世界の優れたPR活動を表彰する業界賞で、1990年に創設されました。世界から選ばれた18人のPRの専門家によって審査されるこのアワードには、今年447件のエントリーがありました。エントリーカテゴリーには、ビジネスtoビジネス、ヘルスケア、NGOキャンペーン、既存商品のコンシューマーPR、コーポレート・コミュニケーションズ、パブリック・アフェアーズ、イベント・マネジメント、スポンサーシップなど30の業界別・プラクティス領域別の部門があり、さらにそれぞれの部門には「エージェンシー」と「インハウス(企業・団体の組織内PR部署)」のサブカテゴリーがあります。また、このGWAは国連も後援しており、国連の目的に合致した、優れたPRプロジェクトに、「国連賞」が授与されます。グランプリはそれぞれのカテゴリーの受賞者の中から選ばれ、9月に開催されるIPRA ワールド・コングレスで発表されます。http://gwa.ipra.org/


株式会社電通パブリックリレーションズ

電通PRは、1961年の創立以来、クライアントとステークホルダーの良好な関係を生み出す戦略パートナーとして、国内外の企業・政府・団体のコミュニケーションをサポートしてきました。ソーシャルメディア、デジタル・マーケティングなどで高い専門性を備えたコンサルタントを含む、総勢253名の社員が、マーケティング・コミュニケーションおよびコーポレート・コミュニケーションの領域で、戦略提案から専門的なソリューションまで、フルラインでご提供いたします。