2016年12月2日
株式会社電通パブリックリレーションズ

 

2016アジア・パシフィックSABREアワード、電通PRが5部門で受賞

株式会社 電通パブリックリレーションズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:畔柳一典、以下電通PR)は、9月28日に香港で行われた「2016アジア・パシフィックSABREアワード」の授賞式において5部門で受賞しました。

今回受賞したのは、株式会社電通(以下電通)と電通PRが取り組んだ株式会社グライド・エンタープライズ(以下グライド・エンタープライズ)のキャンペーン「I’m Only 50!(私はまだ50歳!)」と、同じく電通と取り組んだパナソニック株式会社(以下パナソニック)のキャンペーン「LOVE THERMO #WarmUpWithLove」です。

2008年に始まった「アジア・パシフィックSABREアワード」は国際的なPRの業界情報プロバイダーであるThe Holmes Reportが主催する業界賞で、毎年、アジア太平洋地域の優れたPRキャンペーンやPR会社、ネットワークなどを表彰するものです。今年は、アジア太平洋地域から約1,600件の応募があり、域内最大のPR業界賞となっています。エントリーされたキャンペーンは、アジア太平洋地域の企業、エージェンシーから選ばれた23人の審査員らによって審査されました。

また、今年はアジア太平洋地域におけるマーケティングおよびコミュニケーションのイノベーター25人を選出する「イノベーター25 アジア・パシフィック」の発表もありました。第一回目の「イノベーター25 アジア・パシフィック」には、日本から、電通PRのチーフPRプランナー井口理を含む3人が選ばれました。

<受賞概要>
プロジェクト名:「I’m Only 50!」
クライアント :グライド・エンタープライズ
エントリー会社:電通、電通PR
受賞部門   :
「マーケティングtoコンシューマー(新製品)」部門(ゴールドSABRE)
「リサーチおよびプランニングにおける優れた業績」部門(ダイヤモンドSABRE)
「説得力のあるコンテンツの創造」(In2 SABRE)

 
プロジェクト名:「LOVE THERMO #WarmUpWithLove」
クライアント :パナソニック
エントリー会社:電通、電通PR
受賞部門   :
「マーケティングtoコンシューマー (既存製品)」部門(ゴールドSABRE)
「デジタル・ビデオ」部門(In2 SABRE)
「説得力のあるコンテンツの創造」(In2 SABREサーティフィケイト・オブ・エクセレンス)


<受賞エントリーの内容>
■ I’m Only 50!
GLIDE

ECサイトを運営していたグライド・エンタープライズは2011年にフェイスマスク「ルルルン」を開発しました。手に取りやすい価格帯で若者を中心に人気を博してきましたが、市場が飽和状態になり、新たな世代へのアプローチが必要になりました。そこで、肌年齢を特に気にする50代女性を新たなターゲット層に定め、彼女たちの「気持ち」と「肌年齢」の関係に着目しました。

日本人の特徴として、自身の年齢を言わなければいけないシチュエーションでは、「もう50歳」とネガティブにとらえる人と「まだ50歳」とポジティブに捉える人とにわかれることに注目し、その2つのグループの肌年齢の差にフォーカスを当てた調査を実施。その結果、「まだ50歳」というポジティブなグループの方が「もう50 歳」のグループよりも肌年齢と実年齢の差が7.1歳も若いことが判明。グライド・エンタープライズでは、この調査結果を動画にして発表しました。また、『私はまだ16歳』という曲で一世を風靡したアイドルの松本伊代さんを「まだ」の代表として起用。「16歳」を彼女の実年齢「50歳」に置き換え、『私はまだ50歳』という曲を発表。CMに出演していただいき、店頭イベントにも出演いただくなど、統合的なプロモーションキャンペーンを展開していきました。

これらの活動は全国で報道され、「私はまだ●歳!」という宣言が各所でなされました。調査結果はターゲット世代の共感を得て、2015年の「ルルルン」の売り上げは前年の130%になりました。また、「まだ」派の人が25.8%増えるなど、ターゲット層の意識変化・態度変容にも寄与しました。

アワードの主催者ポール・ホームズ氏は「この作品には目を見張るような文化的インサイトがありました。発信したメッセ―ジとブランドのつながりが非常に強かったため、人々の印象に残り、その反響がすぐに売り上げに結び付いたのでしょう」と述べています。

<プロジェクト PR担当者>
電通PR シニアPRプランナー     根本 陽平
電通PR  PRプランナー              吉野谷 綾子
電通PR リサーチャー                和田 朋子

 

■ LOVE THERMO #WarmUpWithLove
pana

日本には「以心伝心」ということわざがあるように、日本人は普段なかなか感謝や愛情を言葉で伝えないのが特徴です。パナソニックでは、言葉が人の体に与える影響に着目し、愛の言葉が人の体温に及ぼす影響を調べる実験を行いました。その結果、体温が平均0.8℃上昇することを実証しました。この史上初の実証実験をノンフィクションで動画化し、「大寒の日」に公開しました。実際の家族6組に協力いただき、片方が仕掛け役となって手紙を読み上げ、愛情を言葉で伝えている様子をサーモグラフィーで測定。サプライズ終了後、最後にネタばらしを行いました。

公開後、著名なタレント、アスリート、一般生活者のコメントがSNSで発信され、ウェブメディアでの記事がマスメディアに拡散し行政機関でも実践する人が現れるなど話題の輪が広がっていきました。

ポール・ホームズ氏は「このキャンペーンは、人々が家に集まって共に娯楽を楽しむ、愛し愛される、というパナソニックのブランドにとって完璧なものでした。また、成果も素晴らしいものでした」と述べています。

<プロジェクト PR担当者>
電通PR シニアPRプランナー     根本 陽平
電通PR  PRプランナー               谷本 直也
電通PR リサーチャー                 和田 朋子


<アジア・パシフィックSABREアワードについて>
2008年に始まった「アジア・パシフィックSABREアワード」は、アジア太平洋地域で最多のエントリー数のあるPRの業界賞です。PR業界の国際的な情報プロバイダーであるThe Holmes Groupが主催するもので、2016年は1,600件のエントリーがありました。SABRE (Superior Achievement in Branding, Reputation and Engagement)とは「ブランディング、レピュテーション、エンゲージメントにおける優れた業績」を意味します。また、In2 (Insight and Innovation)SABREとは、「インサイトとイノベーション」にフォーカスした賞で、マルチメディアのコンテンツ制作における優れた業績を賞するものです。「アジア・パシフィックSABREアワード」で受賞したキャンペーンは、その後、南北アメリカ、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域で開催される各地域のSABREアワードで受賞したキャンペーンとあわせて再度評価され、「グローバルSABREアワード」の受賞者が選ばれます。

<株式会社電通パブリックリレーションズ>
電通PRは、1961年の創立以来、クライアントとステークホルダーの良好な関係を生み出す戦略パートナーとして、国内外の企業・政府・団体のコミュニケーションをサポートしてきました。ソーシャルメディア、デジタル・マーケティングなどで高い専門性を備えたコンサルタントを含む、総勢243名の社員が、マーケティング・コミュニケーションおよびコーポレート・コミュニケーションの領域で、戦略提案から専門的なソリューションまで、フルラインでご提供いたします。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください。 https://www.dentsuprc.co.jp/