株式会社 電通パブリックリレーションズ(代表取締役社長:石松茂樹、本社:東京都中央区、以下電通PR)は、PR業界のグローバルな情報プロバイダーであるホルムズ・グループ(代表:ポール・ホルムズ、本社:ニューヨーク)が主催する「アジア・パシフィック・セイバー・アワード2009」において国別最高賞を受賞しました。

受賞したキャンペーンは、株式会社 岩波書店の「ページをめくれ:紙の辞書を再定義する」です。同キャンペーンは、業務領域のカテゴリーとして「消費者向けマーケティング(既存商品)」、また、産業カテゴリーとして「消費者向け製品/サービス」でエントリーし、産業カテゴリーにおいては、最終審査まで残りました。

2009年に始まった第1回アジア・パシフィック・セイバー・アワードは、20以上のカテゴリーに393件ものエントリーがある、アジア太平洋地域で最も注目を集めるPR業界の賞です。日本からも27件のエントリーがありました。

「セイバー(SABRE)」とは、「Superior Achievement in Branding and Reputation」の略で、ブランディングおよびレピュテーション(評判)の構築において優れた業績をおさめたPRキャンペーンが表彰されます。この賞は北米で1989年に「CIPRAアワード」(CIPRA:Creativity in Public Relations Award)としてスタートし、2000年にセイバー(SABRE)という名称に変更されました。2005年にはEMEAセイバー・アワード(EMEA:ヨーロッパ・中東・アフリカ)がスタートしましたが、北米では毎年1800件、EMEAでは25カ国から毎年1200件ものエントリーがある、業界で最も重要な賞のひとつとなっています。

電通PRの石松茂樹社長は、「今回受賞したキャンペーンは、国際PR協会(本部:イギリス、サリー州)においても、『既存製品のためのコンシューマーPR』のカテゴリーでゴールデン・ワールド・アワード・フォー・エクセレンスを受賞しました。2008年には社団法人 日本パブリックリレーションズ協会(略称:日本PR協会)主催の『PRアワード』グランプリを受賞しています。今回また、記念すべき第1回アジア・パシフィック・セイバー・アワードで国別最高賞を受賞し、多くの方から高い評価をいただけて大変うれしく思っています」と述べています。

「ページをめくれ:紙の辞書を再定義する」の概要

クライアント名:株式会社 岩波書店
カテゴリー名:既存製品のためのコンシューマーPR
概要:日本では、電子辞書やインターネット辞典の普及により、「紙の辞書」の市場はここ10年で半減し、「国民的辞書」である『広辞苑』も同様の環境にさらされていました。このような中、2008年1月に10年ぶりの改訂となる『広辞苑第六版』の発売を控え、約1年前の2006年12月から、電通PRは岩波書店の『広辞苑』の発売キャンペーンのサポートを開始。ネット時代にありながらも、あえて「紙の辞書」であることを前面に押し出す戦略で、その今日的価値を社会に再定義しました。また、「日本の子どもたちの語学力が低下している」という現在の社会的問題と連動させることで、「紙の辞書で語学力低下を防ぐ」というメッセージを社会に発信するキャンペーンを推進。その結果、初年度出荷目標をわずか2カ月間でクリアしました。さらにキャンペーンを通じて、岩波書店の企業イメージについても、「活気がある」「親しみやすい」「今の時代にふさわしい」「斬新な」といった今日的価値を高めることに成功。このPRキャンペーンは、社団法人 日本パブリックリレーションズ協会(略称:日本PR協会)主催の2008年「PRアワード」グランプリ、国際PR協会(IPRA:International Public Relations Association)のゴールデン・ワールド・アワードも受賞しています。

 

プロジェクト責任者 電通PR 戦略PR推進部部長 井口 理 コメント
「記念すべき第一回目に、日本エリアにおけるプロジェクトの最高賞に選ばれたことを光栄に思います。国民的辞書として知られる『広辞苑』も、海外の方々から見れば未知のものと映ることでしょう。そのような環境で、この戦略PRプロジェクトが評価されたということは、プランニングの巧みさと、それを実現した実行力が認められたことだと自負します。今後も最先端の戦略PRを駆使して、良い事例を積み重ねていきたいと思います。」


東京メトロ新宿駅に貼られた全23万語(第五版)掲示の巨大ポスター

アジア・パシフィック・セイバー・アワードのエントリー・カテゴリー

地域カテゴリー

―国別(オーストラリア、中国、インド、日本、韓国、東南アジア)
―複数国(2カ国以上で実施されたキャンペーン)
―アジア太平洋全域

業務領域カテゴリー

―消費者向けマーケティング(既存商品)
―消費者向けマーケティング(新製品)
―ビジネスtoビジネス
―企業イメージ
―コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティ
―ファイナンシャル・コミュニケーションズ
―パブリック・アフェアーズ/イシュー・マネジメント
―エンプロイー・コミュニケーションズ
―デジタル・アンド・ソーシャル・メディア

産業カテゴリー

―消費者向け製品/サービス
―工業/製造業
―食品・飲料
―ヘルスケア
―テクノロジー
―旅行・レジャー
―公的機関
―非営利団体

(株)電通パブリックリレーションズについて

株式会社 電通パブリックリレーションズ(以下電通PR)は、1961年の創立以来、日本のPR業界のパイオニアとして、国内外の企業・政府・団体のコミュニケーションをサポートしてまいりました。株式会社 電通の100%子会社である電通PRは、大阪に支社をもつ数少ないPR会社のひとつです。代表取締役社長である石松茂樹のもと、現在225名の社員(うち15名は関西支社)が、各種マーケティング・コミュニケーションからクライシス・イシューマネジメントなどのコーポレート・コミュニケーションまで、クライアントに総合的なサービスを提供しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。www.dentsuprc.co.jp

 

事例詳細紹介

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社電通パブリックリレーションズ 総務広報部
Tel : 03-5565-2740 Fax: 03-5565-8440 E-mail:info@dentsu-pr.co.jp
〒104-8210 東京都中央区銀座2-16-7 https://www.dentsuprc.co.jp/

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