大日方 邦子(おびなた くにこ)選手(所属:電通パブリックリレーションズ)は、今季の総合チャンピオンが決まるシリーズ最終戦「2009 IPC障害者アルペンスキー・ワールドカップ・ファイナル」で、3月11日(日本時間3月12日)、ダウンヒル(滑降)で優勝いたしました。
この大会は、2010年バンクーバー・パラリンピックのアルペンスキー会場で行われるプレ大会でもあり、本番と同じコースで行われています。

ダウンヒルは、長い滑走距離と速いスピードが不可欠なため、日本の環境では練習が難しい種目。しかし、そんな不利な状況にも関わらず、2日間の公式練習を経て臨んだ今日のレース本番で、圧倒的なパフォーマンスを披露した、女子座位の大日方選手。練習で得た経験を本番の滑りに見事に昇華させ、2位を4秒以上も引き離し、文句なしの優勝を果たしました。大日方選手は、1998年の長野パラリンピックでこの種目の金メダルを獲得し、さらに2006年トリノ・パラリンピックでも銀メダルに輝いている実力者。先シーズンはケガに泣かされ、今シーズンも序盤はなかなか調子が上がりませんでしたが、久しぶりに本来の持ち味を取り戻し、表彰台の中央に帰ってきました。

女子座位で優勝を果たした大日方邦子選手  撮影=堀切 功

大日方邦子選手コメント

「表彰台の中央からずっと遠ざかっていたので、こうして勝つことができて、応援してくれた皆さんにまずは感謝したいです。ダウンヒルは、日本チームとしてはトレーニングが充分にできていない種目なので、勝つのはすごく難しいと思っていました。だから今日は、今の自分のできる限りの滑りをしようとだけ考えてスタートしました。2010年に開かれるパラリンピックのプレ大会で勝てたことは、来年に向けて、自分自身にも日本チームにも弾みをつけることができたのではないかと思います」

 

成績

【女子座位】
1位 大日方邦子(株式会社電通パブリックリレーションズ)
2位 ローリー・スティーブンス(アメリカ)
3位 クラウディア・ロシュ(オーストリア)

障害者アルペンスキー・ワールドカップとは

毎冬、世界各国の会場を転戦しながら行なわれている最高峰のシリーズレース。順位に応じて1戦ごとに与えられる得点によって、シーズン総合のチャンピオンを決定する。

大会概要

【期間】2009年3月9日~3月14日
【会場】ウィスラー(カナダ)
【大会日程】
3月9日 ダウンヒル(滑降) 公式練習
3月10日 ダウンヒル(滑降) 公式練習
3月11日 ダウンヒル(滑降)
3月12日 スーパーコンビ(スーパー大回転+回転)
3月13日 ジャイアントスラローム(大回転)
3月14日 スラローム(回転)・閉会式

■IPCアルペンスキーオフィシャルサイト(大会リザルト)
http://www.ipcalpinefinals2009.com/event/results/tabid/448/language/en-CA/Default.aspx

■日本障害者アルペンスキーチームオフィシャルサイト
http://www.jasd.info/

■大日方邦子選手の公式ウェブサイト
http://obinata-ski.com/

メダルを手にして笑顔の大日方邦子選手  撮影=堀切 功

本件に関するお問い合わせ先
株式会社電通パブリックリレーションズ 広報部
Tel : 03-5565-2740 Fax: 03-5565-8658 E-mail:info@dentsu-pr.co.jp

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