~エレクトロニック・アーツの宮崎県小林市で行ったプロジェクトが国際的に高評価~

株式会社電通パブリックリレーションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:畔柳一典、以下、電通PR)は、国際PR協会が主催する国際的な業界賞「ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス」において、株式会社電通(以下、電通)と取り組んだキャンペーン「Kobayashi City Department of SIMCITY BUILDIT」(和名:小林市シムシティ課)で最高賞となるグランプリを受賞しました。
電通PRがグランプリを受賞するのは14年ぶり、2度目となります。

 

今回グランプリを受賞したキャンペーンは、エレクトロニック・アーツ株式会社(以下、エレクトロニック・アーツ)の「Kobayashi City Department of SIMCITY BUILDIT」です。9月27日にアルメニアの首都エレバンで開催された授賞式において、世界各地域において受賞作品となっていた37カテゴリー89作品の中から最高賞のグランプリに選ばれました。

国際PR協会のプレジデントであり、今回の審査委員長も務めたSvetlana Stavreva氏は、グランプリ作品について、「地元の高校生と協力して小林市の未来を形づくる自治体と民間が連携した素晴らしいキャンペーンです。現代のテクノロジーとゲーミフィケーションが、企業、自治体、学校を素晴らしい地方のエコシステムへと結び付けていった事例です。ゲーミフィケーションはクリエーティブでインテリジェントなコミュニケーションによって繰り広げられました。そして、このエコシステムは、小林市の長期にわたる成長と競争力を刺激する可能性を秘めています」と述べています。

 

受賞キャンペーン概要 

Kobayashi City Department of SIMCITY BUILDIT(和名:小林市シムシティ課)

クライアント名:エレクトロニック・アーツ
エントリー会社:電通、電通PR
受賞カテゴリー: アート&エンターテインメント(エージェンシー)トップ賞
                      
テクノロジー(エージェンシー)トップ賞

多くの日本の地方都市と同様、宮崎県小林市は人口流出をはじめ数々の問題を抱えており、2014年には、『消滅可能性都市』に指定されていました。家庭用ゲーム機、PC、モバイル向けゲームの世界的パブリッシャーであるエレクトロニック・アーツは、同社の人気ゲームタイトル『SIMCITY BUILDIT /シムシティ ビルドイット』をベースとした教育的で画期的なイニシアチブを小林市とともに立ち上げました。コミュニティー開発への若者の関心喚起と協力を得るため、ゲームアプリを活用した授業が地元の高校に正式に採用され、高校生たちは市役所の職員と共に新たに設立された小林市の「シムシティ課」のメンバーとなりました。彼らは継続的な取り組みとして、「シムシティ ビルドイット」を活用しながら、理想的な将来のまちのビジョンを検討し、市長や市職員が出席する公的なタウンミーティングの場で活動報告のプレゼンテーションを行いました。このプロジェクトは、世代を超え、生まれ育ったまちの将来を考えるきっかけとなり、メディアにも数多く取り上げられたほか、日本の他の自治体から、地元の活性化のために、同じ取り組みをしたいという問い合わせが入るなど、注目を集め、日本が抱える普遍的な問題に対しての新しいアプローチの事例となりました。

国際PR協会ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンスについて

ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンスは、国際的なPRの業界団体である国際PR協会(設立:1955年、団体登録:ロンドン)が、世界の優れたPR活動を表彰する業界賞で、1990年に創設されました。エントリー部門には、BtoB、ヘルスケア、NGOキャンペーン、既存商品のコンシューマーPR、コーポレート・コミュニケーションズ、パブリック・アフェアーズ、イベント・マネジメント、スポンサーシップなど37の業界別・プラクティス領域別の部門があり、さらにそれぞれの部門には「エージェンシー」と「インハウス(企業・団体の組織内PR部署)」のサブカテゴリーがあります。また、国連も後援しており、国連の17の持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったキャンペーンにはグローバル貢献賞(Global Contribution Award)が贈られます。

株式会社電通パブリックリレーションズ

電通PRは1961年の創立以来、国内外の企業・政府・自治体・団体の戦略パートナーとして、レピュテーション・マネジメントをサポートしています。総勢290人の社員が、データ分析、そしてそこから得られたインサイトに基づくコンテンツ開発と最適な情報流通デザインを通して、クライアントの「社会との対話力」強化に取り組んでいます。2009年および2015年には、日本国内で最も優れたPR会社に贈られる「ジャパン・コンサルタンシー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、2018年には、The Holmes Reportから「北アジアPRコンサルタンシー・オブ・ザ・イヤー」を授与されています。