企業広報戦略研究所(電通PRコンサルティング内)は、2025年10月26日に開催された経営情報学会(JASMIN)「2025年全国研究発表大会」において、事前の学会審査を通過した「非財務情報の戦略的発信と企業価値創造」の研究成果について口頭発表を行いました。

 

 

●非財務情報の戦略的発信と企業価値創造
ー人的資本と社会・関係資本認知がもたらす魅力評価の変容についてー
発表者:阪井完二、増田勲

 

 

 

本研究は、BANI時代と呼ばれる不確実な経営環境(脆弱(Brittle)、不安(Anxious)、非線形(Nonlinear)、不可解(Incomprehensible))のなかで、企業の持続的成長を支える「非財務情報」に注目。

慶應義塾大学・保田隆明教授監修のもと開発した「非財務クロスバリューモデル」に基づき、上場企業533社と個人投資家3,680名を対象とした2つの調査を実施し、非財務情報の発信と個人投資家による企業評価の関係性を分析しました。

 

 

その結果、企業側と個人投資家側が共通して重要視するのが、「人的資本」と「社会・関係資本」であること。また、個人投資家に「人的資本」と「社会・関係資本」の両方が伝わっていると、一方だけが伝わっている場合よりも、その企業に対して魅力を感じる割合が約2.8倍向上することなどを示しました。

 

 

 

 

さらに、企業の魅力は購入・投資・就職といった行動意向にも影響を及ぼし、それぞれ2.6倍・3.8倍・3.0倍に上昇するデータも発表しました。

 

 

企業価値を「経済価値」と「社会価値」の両面からとらえ、その循環を示す本研究は、
今後の、企業PR/広報と経営戦略との連携に向けた新たな示唆を提示しています。

発表当日は、多くの研究者や学生、実務家等が参加し、人的資本経営や、AI活用など、様々な情報と経営との関係性などについて活発な議論が交わされました。

 

本調査に関しては、下記リリースもご参照ください。
https://www.dentsuprc.co.jp/releasestopics/news_releases/20250617.html

 

本発表の内容や投影資料に関してご関心・ご質問のある方は、企業広報戦略研究所(メールアドレス:info-csi@dentsuprc.co.jp)までお問い合わせください。