2025年4月22日に日本パブリックリレーションズ協会が主催するセミナーにおいて、企業広報戦略研究所の阪井所長と増田部長が講演をおこないました。
このセミナーは主に、この春からパブリックリレーションズ業務に就かれる新任広報担当者を主な対象としておりましたが、実際にはマーケティング部門を長らく担当されてこの春に広報に異動された方や、メディア企業で記者経験豊富なかたなど、多様なバックグラウンドを持つ方が多く参加され満席となっていました。
阪井所長からは、コーポレートコミュニケーションの目的は「企業価値向上」であることや、その背景にある6つのマクロ環境の変化をお伝えし、さらに企業価値は「経済的価値」と「社会的価値」に大別して説明する企業が増えてきていることを、事例を交えて解説しました。
そして、経済的価値向上には「リーダーシップ」「安定性・収益性」の二つが重要要素であることを解説。
その後、増田部長から「社会的価値」向上のポイントを解説。特に非財務情報の一つ「人的資本」関連でアワードを受賞された事例や、当研究所が慶應義塾大学保田隆明教授監修のもと開発した「非財務クロスバリューモデル」の調査から、企業が今後発信を強化したい非財務情報について「人的資本」と「社会・関係資本」を重視していることを解説しました。
最後に、阪井所長より広報戦略策定における目標設定の重要性を解説。特にパブリシティや広告などアウトプット獲得に加えて、アウトカムの2段階(意識変化+行動変化)を強く意識して欲しいことや、行動変化(Behavior Change)においては非財務目標との連動が大切になってきているとお伝えし、好評にて終了いたしました。
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