企業広報戦略研究所は2月6日、企業の広報担当やCSR担当の方々を対象に「コーポレートブランド戦略セミナー」を実施しました。

最初に、企業広報戦略研究所 所長 阪井 完二より、セミナー開催のご挨拶と広報戦略研究所の活動について説明しました。

 

続いて第一部では、企業広報戦略研究所 部長 中 憲仁(あたり のりひと)より、第4回魅力度ブランディング調査2019の結果から、ESGを7割が意識していることや、個人投資家は人的魅力を重視していることなどを説明。

また、2020年企業の魅力度向上につながるキーファクターとして、「共感」「安全性」「社会共生」「リーダーシップ」「ソーシャルイシュー」の5つを示し、根拠となった調査結果について考察を示しました。

 

第二部では、上席研究員の大川 陽子より、魅力度ブランディング調査の中からSDGsに関する最新データやSDGsを取り巻く最新動向を紹介し、SDGsに取り組むことの意義や経済的にも重大なインパクトを与えうるテーマになっていることを解説。また、SDGsの取り組みを推進・浸透させている企業の事例を紹介するとともに、推進・浸透には社内・外からの共感を獲得し、価値観を共有することが重要であることを強調しました。

最後に、内閣府 子供の貧困対策推進室 参事官 牧野 利香氏より、SDGsゴール1「貧困をなくそう」と連動した「子供の未来応援国民運動」についてご紹介いただきました。日本における子供の貧困の現状を解説するとともに、企業による具体的な取り組みについても紹介されました。また、どの企業にとっても次世代育成は重要であることに触れ、次世代を担う子供たちの未来を守る国民運動として、企業の参画を期待されました。

参加者の皆さまからは、「社員に自分事化させることが大事だが苦労している」「中間層の巻き込みが難しい」といったSDGsに取り組む上での課題の声があがりました。また、「何から手を付ければよいかわからなかったが、今回のセミナーで紹介されたデータやスキームが参考になりそうだ」というお声もいただきました。

 

本セミナーに関連する調査リリース:

全国の生活者1万人を対象とした「第4回魅力度ブランディング調査」

https://www.dentsuprc.co.jp/csi/csi-outline/1010.html

全国生活者1万500人を対象とした 『2019年度 ESG/SDGsに関する意識調査』

https://www.dentsuprc.co.jp/csi/csi-outline/20191024.html