企業広報戦略研究所(電通パブリックリレーションズ内)は7月27日、経団連会館で開催された経済広報センター主催のセミナーで「危機管理力調査2015~企業の成長を後押しする危機管理に向けて~」をテーマに講演を行いました。

当研究所副所長の阪井完二は、「企業の危機管理力調査」に関する結果概要について説明しました。企業の動向に社会の注目が集まったニュースなど最新の事例を紹介しながら、平時の「危機管理」に対する対策の重要性を強調。「対策不足が組織の存続・成長を脅かす時代」と指摘しました。また、調査結果の分析から「リスクテイクをしっかり行える企業はチャレンジができる体制を構築できる」と述べ、危機管理体制の構築が企業の成長を後押しすると解説しました。

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 続いて、上席研究員の青木浩一が危機管理におけるコミュニケーションについて説明しました。リスクの棚卸しなど実際に対策していく際のポイントを話しながら「リスクは組織から絶対になくならない。リスクマネジメントとはリスクをゼロにすることではなく、出来る限り減らすこと」と指摘しました。また「『今回限り』『誰かがやってくれる』という言葉は誰もが思いがち。その思いがちな言葉が企業にとって命取りになる」と述べ、組織全体としてリスクへの「感度」を高めて行く必要性を強調しました。

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講演には、金融、メーカー、社会インフラなど幅広い業種の広報担当の方約60名にご参加いただきました。メモを取るなど熱心に聞いていただき、終了後も研究員に対して質問を多く頂戴しました。ご参加いただき、ありがとうございました。