ヨットによる世界最高齢の単独無寄港太平洋横断に挑んでいたヨットマンで海洋冒険家の堀江謙一さんが、69日間の航海を無事に終えて、6月4日にゴールしました。
 1962年に23歳の堀江青年が、「Noパスポート、Noマネー、Noイングリッシュ」という名言を残して、サンフランシスコに世界最年少(当時)のヨット単独航海で到着してから60年の今年、83歳の世界最高齢のチャレンジとなりました。

 本年3月26日(現地時間)にサンフランシスコを出航した堀江さんは、順調に航海を続け、4月16日にはハワイ沖を通過し、日焼けした元気な姿を見せてくれました。その後は太平洋のど真ん中を進むばかりなので、われわれはGPSによる現在位置をホームページで追うことになります。航海中に見た太平洋の景色について帰国後の会見で「60年前は多くの漁具が浮遊していたが、今はほとんど見られない。ゴミのことよりもむしろ廃油がほとんど見られなくなったことは大きな違い」との話に、長きにわたり実際に広い太平洋を渡ってきた方ならではの見方と感心した次第です。

 順調に進んだ航海ですが、日本に近づき黒潮に行く手を阻まれ、動力の無いヨットはしばし停滞。日本で準備するスタッフも気が気ではありません。しかし、そんな心配もよそに、6月4日午前2時39分に紀伊水道上に設定したゴールラインを通過し、無事に69日間の航海を終え、世界最高齢の単独無寄港太平洋横断を達成しました。
 帰港セレモニーを行った新西宮ヨットハーバーには、ヨットマンや地元の方がたくさん集まって、堀江さんの偉業を称えました。会見では、顔色も良く、明日にでもまた次の航海に出かけられるほどのパワフルさを見せてくれました。「青春真っただ中の若輩者ですが、大器晩成を目指します」と83歳の堀江青年はジョークも忘れません。

 会場には、日本で最も今回の航海をご心配されていた奥様もご主人の帰港を出迎えました。「航海の偉業よりも、無事に帰ってきたことが何よりうれしい」と心の内をお話しいただきました。まずは、ご夫婦でゆっくりして、旅の疲れを癒やしてください。
 あらためて「堀江謙一さん、お帰りなさい!!」