3月26日土曜日午前9時(サンフランシスコ現地時間)に、83歳の海洋冒険家が「ひとりぼっち」の航海に出発しました。冒険家の名前は、堀江謙一さん。
 60年前に23歳の若者が、ひとりぼっちで太平洋を横断し、「Noパスポート、Noマネー、No イングリッシュ」で兵庫県西宮からサンフランシスコまで約90日をかけて、小さなヨットで単独航海をしました(当時は世界最年少)。時のサンフランシスコ市長は、「コロンブスも初めてアメリカ大陸を訪れた時はNOパスポートだった」とその若者を受け入れたのです。
 全ての歴史はここから始まりました。60年の歳月を経て、23歳の若者は83歳となり、今度は世界最高齢の83歳で、サンフランシスコから兵庫県西宮に向けて出航しました。

 26日の出航を前に、堀江謙一さんの話を聞きたいという多くのサンフランシスコ市民の声に応えて、数々の講演会やレセプションに奔走します。また今回のヨット「SUNTORYマーメイドⅢ」の係留してあるサンフランシスコヨットクラブには、多くのヨット関係者ばかりか、古くから堀江さんを応援する方々がひっきりなしに訪問します。地元テレビ局は前日に生中継をする力の入れようです。60年前の航海とは違い、多くのサンフランシスコ市民、日本人に応援・歓迎を受けての出航となりました。

 26日は早朝から準備に余念のない堀江さんの元に、日本、アメリカの多くのメディアが取材に集まってきます。出航の決意を述べる堀江さんのスピーチに大きな拍手が送られ、スタート地点のサンフランシスコ・ゴールデンゲートブリッジにえい航された後、爽快な風と快晴の太陽の下、堀江さんは大きく手を振り70日間にわたる航海がスタートしました。
 堀江さんの船の周りには、日米の旗をたなびかせた複数のヨットが、堀江さんの無事と航海の成功を祈念して見送ったのでした。

 堀江謙一さんの「SUNTORYマーメイドⅢ」は、ハワイ沖を経由して、順調に進めば6月10日前後に、兵庫県新西宮ヨットハーバーに到着することになります。
 堀江さんは「100歳になった時の航海に向けての練習ですよ」と笑顔で話しますが、人生百年時代の堀江さんのチャレンジ精神に驚かされるばかりです。われわれも負けてはいられませんね。
 堀江さん、ボン・ヴォヤージュ!!