緊急事態宣言が解除され、早速旅に行ってきました。まあ、旅といっても映像と音楽で旅気分を味わうことのできるコンサートなのですが。当コラムの7月12日付にも紹介しましたNHK「世界ふれあい街歩き」は、世界の街角をカメラ1台で歩き回る散歩型旅番組です。カメラに合わせて、旅人を演ずるナレーターが、風景や出会いを軽快な話術で紹介していきます。2005年に始まったこの番組の音楽を担当しているのが、作曲家でピアニストの村井秀清さんです。
https://www.dentsuprc.co.jp/blog/blog-ohta/20210712.html

 長年、番組で取材した世界の街の映像とご自身の音楽を融合して、コンサート会場の観客としばしの旅気分を味わうというこの企画は、コロナ禍の影響で開催は延期されていましたが、緊急事態宣言が解除されたことも手伝い、先般LINE CUBE SHIBUYAで開催されました。今回の旅人は俳優の浦井健治さん。音楽はもちろん、村井秀清さん率いるMerged Images with篠崎正嗣ストリングスの面々です。映像と音楽に合わせて、巧みなナレーションを旅人の浦井さんが加えていきます。

 旅の始まりは、フランスパリ。エッフェル塔や凱旋(がいせん)門などの観光名所だけでなく、活気あふれる街角に多くの笑顔の人々が集う風景は、すっかり忘れていたものです。その後スペイン、プラハ、ウィーンと旅は続きます。プラハの思い出として村井さんから、大叔父様が描いた1枚の絵について話されました。同番組のプラハ編を観ていた時に、どこかで見かけた風景が目に留まったそうです。そうです、大叔父様が描いたあの絵の風景です。そこで初めて絵の裏書きを読んでみると「秀清へ。プラハにて」の文字があったそうで、いまだ訪れたことの無いプラハが思い出深い場所になったそうです。
夕景とともに、ふれあい旅は終わりを迎えます。まだまだ海外を自由に行き来することはかないませんが、近い将来にはまた世界の街角を旅できることを夢見て、この日の旅を終えました。村井さん、すてきな音楽と旅のプレゼントをありがとうございました。