11月は、中国・上海での国際輸入博覧会での日本企業の存在感がニュースになりました。もともと中国では高品質イメージの高い「made in JAPAN」製品ですが、今年は特にアフターコロナに向け衛生・健康関連が注目されたようで、展示ブースでも“清潔”をキーワードにした製品紹介が目立ったようです。また月末には王毅外相の来日もあり、米国バイデン新大統領体制以降の日本と中国の関係の未来について日本の企業も大いなる期待と関心を持ったことと思います。

 そんな中、中国は11月24日午前4時30分、海南省の文昌宇宙発射場から、無人月面探査機・嫦娥(じょうが)5号を載せたロケット「長征5号」の打ち上げに成功しました。かつての米ソの宇宙競争が、今は米中露の戦いの時代に入ったことを改めて印象づけました。

 ところで、中国の宇宙事業関係者による、ある「儀式」について聞いたことがあるでしょうか。人民網日本語版によれば、中国では年越しに餃子を食べる習慣があるのと同じように、宇宙事業関係者は、「必ず成功するように(中国語:包你成功)」という思いを込め、ロケット発射前に、「包子(肉まん)」を食べるのだそうです。「長征5号」発射直前にも、海南省文昌宇宙発射場の食堂のコックらは4000個以上の包子を作り、成功を祈念したと報じています。(人民網日本語版 11月25日)

 宇宙事業という最先端の技術に裏打ちされたチャレンジも、験担ぎは忘れずに行われていることが、ちょっと人間らしくてホッとします。

 中国といえば、ジャイアントパンダを思い浮かべる方も多いでしょう。あの愛くるしい顔立ちやしぐさは世界中の子供たちに愛されています。米国ワシントンのスミソニアン国立動物園で8月に生まれたジャイアントパンダの赤ちゃんの名前が「小さな奇跡」を意味する「小奇跡(シャオチージー)」に決まったと新華社が報じています。同園は「シャオチージーの誕生は、新型コロナウイルスが流行する中、世界中が必要としている喜びの時間を与えてくれた」としています。(新華社ワシントン 11月26日)

 上野動物園の「シャンシャン」は、年内で中国への返還期限となります。ちょっと寂しいですね。