久しぶりに大型書店に行ってきました。近所の小型の本屋さんにも親しみを感じつつも、大型書店の良さは何といっても圧倒的な在庫の物量。学校の図書館に来たときのような高揚感があります。

 目当ての本を買いに来たときも、特に何もなく回遊するときも、まさにあの本の森に分け入っていくような感覚は、他に代えようがありません。

 購入予定の本を手に取ろうとした瞬間、二つ隣の平積みの表紙が妙に語り掛けてきたり、書架の間をぶらついていると、何故だかちょっと大きめに見えてくる背表紙のタイトルがあったり。そういう不思議な偶然の出会いがあるのも、リアル店舗の魅力の一つです。たいていの場合、偶然買いした本の方が面白かったりもします。

 ということで、今回も店内をゆるゆると流してみたのですが…来ません。何も訴えてきません。いや、正確には、向こうからはいつも通りに訴え掛けてきているはずなのに、それをこちらが感知できなくなっています。勘が鈍るとは、こういうことでしょうか。

 自分は充分に慣れているから、少々時間を置いてもいつも通りに身体が動くはずとか、目をつぶっていてもできる境地にあるから大丈夫とか、その類いのことが誰にでもあるはずです。でも、その状態を維持するには、日々の鍛錬が必須なのだと思います(書店に行くのに、何もそんなに大げさなことは考えなくてもいいのですが)。

 大事なのは、使わないでいると、身体感覚も得体の知れぬ勘も、知らず知らずに鈍っていくということです。この1~2年で何か思い当たるようなことはありませんか?私の場合は、書店での身体感覚が確実に落ちています。単なる加齢のせいではなく。

 さて、ここからどうするか。まずは、まめに書店に通うことからです。用があっても無くても、かつて感知していたことが戻ってくるまで、歩いてみること。ちょっとでも気になる本があったら、手に取って触ってみること。子供の頃にやっていたのと同じ、基本に立ち返るということです。

 皆さんにも、本屋巡り以外の事柄で、似たような思いがきっとあると思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。